このページでは、脂肪燃焼のメカニズムを紹介します。まずエネルギー消費(代謝)のおさらいから。
【基礎代謝】(呼吸、心臓、脳など)
主に脂肪をエネルギー源としています。(脳は例外)
【活動代謝】(筋肉を使った運動)
ブドウ糖をエネルギー源とする無酸素運動と、脂肪をエネルギー源とする有酸素運動があります。
【食事誘発性熱産生代謝】
脂肪燃焼とは関係ないので、ここでは割愛します。
脂肪燃焼のメカニズム
私たちのロジックは、糖質(炭水化物)の摂取制限により、体のエネルギー源として脂肪燃焼を促進させるというものです。それでは、脂肪がエネルギーになるメカニズムを見てみましょう。
まず、脂肪が肝臓内で脂肪酸に分解され血液を介して筋肉細胞内に運ばれます。 筋肉細胞に入った脂肪酸はビタミンB群などを使って更に分解され、アミノ酸の一種であるカルニチンと結合して細胞内のミトコンドリアに入りエネルギー源へと変化してゆきます。
ミトコンドリアって、理科の授業で出てきた記憶がありますね。
【ここで出てきた栄養素】
・ビタミンB
・カルニチン
ミトコンドリアを元気にする
最終的なエネルギー物質(ATPといいます)を作るのは細胞内のミトコンドリアであり、効率よくエネルギー生成するために「コエンザイムQ10」という栄養素が必要なことが知られています。
もともと、コエンザイムQ10は心筋(心臓の筋肉)の機能向上のために医療現場で使用されていましたが、ダイエット、美容への効果がクローズアップされ一躍有名になりました。 コエンザイムは体内で生成することができますが、年齢とともに生産量が減少するため、積極的な摂取を心がけたい栄養素です。
【ここで出てきた栄養素】
・コエンザイムQ10
ついでに、余分な糖質も燃やしちゃおう!
元気なミトコンドリアに糖質もどんどん燃やしてもらえれば、さらに効果的です。 ミトコンドリアが糖質を分解してエネルギーを生成するには、「αリポ酸」という栄養素が必要です。 αリポ酸により燃焼が促進されるのは糖質ですので、ダイエット効果というよりは肥満予防の意味合いが強いと思います。
【ここで出てきた栄養素】
・αリポ酸
脂肪燃焼に重要な栄養素
ここまでに出てきたエネルギーサイクルに重要な栄養素は、
(1)ビタミンB群
(2)カルニチン
(3)コエンザイムQ10
(4)α-リポ酸
これらの栄養素がエネルギーサイクルを強力にサポートし、糖質(炭水化物)の摂取制限により更に脂肪燃焼を促進してくれます。摂取にあたっては、野菜や青魚などをたくさん食べるということになるのですが、なかなか難しいのでサプリメントの併用がお勧めです。
お勧めのサプリ
私はこの2つのサプリを使ってました。
小林製薬さんで出しているこれ。
カルニチン、コエンザイムQ10、α-リポ酸が一度に摂れる便利なダイエットサプリです。この組み合わせで商品化するなんて、さすが製薬会社さんですね。
あと、このビタミンB群でコンプリート。
ちょっと 欲張り 便利なサプリもあったので紹介しておきます。
ここではビタミンB群の摂取が目的ですが、マルチビタミン、マルチミネラル、さらに体内で作ることができない必須アミノ酸まで入っているサプリです。
→ 小林製薬 マルチビタミン ミネラル 必須 アミノ酸
【ご参考】 もう少し詳しく
本当はもう少し多くの栄養素がかかわっています。
脂肪の分解(燃焼)にはナイアシン(NADH2+の合成に必要)、パントテン酸(CoAの合成に必要)、カルニチン(アシル-CoAがミトコンドリア内に入るのに必要)、ビタミンB2(FADH2の合成に必要)コエンザイムQ10(呼吸鎖を形成する)が必要です。
糖新生には、ナイアシン(NADH2+の合成に必要)、ビオチン(PCの補酵素)、ビタミンB6(ALTの補酵素)などのビタミンが必要です。
難しい名前がありますが、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンはビタミンBの一種です。
上で紹介したサプリで網羅できます。